【この記事は私が編集している広報誌からの転載です】

ninjin

英国の科学者が、見た目の不格好さだけで捨てられる野菜やフルーツが欧州でどれくらいあるかを調べ、学術誌に発表しました。その結果が驚きで、5分の1から4分の1が見た目の理由だけで捨てられているというのです。もったいない!と言いたいところですが、日本でも調べると、かなりの割合で捨てられているかもしれません。このような状況は、欧米では以前から問題視されていて、不格好な野菜を箱詰めして宅配するサービスも現れています。

一方、日本に目を向けると、少し状況が違うような気がします。こういう野菜を「規格外野菜」と呼ぶようです。もっと良い呼び方があると思うのですが。消費者が「規格外」だから安くて当たり前という印象を持ってしまうと、生産者も売る気にならないと思います。味に違いがなければ、捨てることなく流通させるシステムこそ必要と思います。その意味では、今注目を浴びているカット野菜は、不格好な野菜の廃棄を減らすひとつの方法かもしれません。食物自給率が低い日本だからこそ、これから考えていかないといけない問題です。

【参考】Ugly vegetables wasted, Nature Sustainability 1, 457 (2018)