長久手市の名都美術館で開催中の志村ふくみ展に行ってきました。志村ふくみさんは、染織家で、紬織の人間国宝です。志村さんの作品は、繭から絹糸を紡ぎ、草木で染め、手織機で織り、着物に仕上げたもので、すべての工程をご自身でされます。

草木で染めた着物は、見ていると不思議な感覚になります。普段、パソコンやテレビなどで、明るいくっきりとした色ばかり見ているからでしょうか。志村さんの着物の色は、淡くて、深くて、温かくて、風景が目に浮かびます。特に、800年生きた桜の木(伐らざるをえなかった寺の古木)を使って染めた着物は、本当にそこに桜の古木があるようでした。