【この記事は私が編集している広報誌からの転載です】

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電気自動車は、従来のガソリン車に代わる新しい技術です。電気を化石エネルギーではなく、再生可能エネルギーで作ることができれば、電気自動車の普及によって、二酸化炭素排出の大幅な削減が期待できます。近年、リチウムイオン電池が搭載されるようになって、一充電での走行距離も200キロメートルを超えるようになってきました。それでも依然として一充電当たりの走行距離が短いためか、日本では普及が伸び悩んでいます。

一方で世界に目を向けると驚くべき事実があります。それはノルウェーにおける電気自動車の普及のスピードです。右図は、各国の2015年中の新車販売台数における電気自動車(プラグイン・ハイブリッド車を含む)の比率です。なんとノルウェーでは22%にも達します。もちろんこの中には多くの日本車も含まれます。それに引き換え、日本では1%にも満たないのです。どうしてこんな差が出たのでしょうか。ノルウェーでは、国民の環境に対する意識が高いということもあるかもしれませんが、税制面を含む様々な政策を取り入れて電気自動車の方がトータルで経済性が良くなるようにしています。国民としては、経済的に有利な方を購入しているわけです。

日本も、先日批准したパリ協定で、2030年度までに温室効果ガスの排出を2013年比で26%削減するという目標を掲げています。目標達成には電気自動車の普及も貢献するでしょう。そのためにはどうしたらよいのでしょうか?所有コストを安くすれば一気に普及することを、ノルウェーの例は示していると思います。電池の低コスト化など技術が進歩すれば、そんな先のことではないでしょう。そして大切なことは、電気を作る方法を、環境負荷の低いものに替えていくことです。

【参考】国際クリーン交通委員会(ICCT)の HP: http://www.theicct.org/blogs/staff/2015-global-electric-vehicle-trends