【この記事は私が編集している広報誌からの転載です】

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2020年以降の地球温暖化対策を国際社会が決めた「パリ協定」が11月4日に発効することが決まりました。予想以上に早い発効はとても喜ばしいことです。パリ協定については47号(2015年12月)で紹介していますので、バックナンバーをご覧下さい。今回は、そのパリが首都であるフランスの大胆な環境政策について紹介したいと思います。それはプラスチックゴミについての対策です。

フランスは、2015年に「グリーン成長を目指したエネルギートランジション(転換)法」を制定し、具体的な数値目標を掲げて、建物、輸送、ゴミ、再生可能エネルギー等について様々な環境政策を決めました。その中のゴミについて、私たちの予想を超える政策が進められています。まず、本年7月からレジでのプラスチック袋の配布が禁止されました。そして来年1月からは生鮮食料品店での量り売り用などのプラスチック袋の使用が禁止されます。日本ではレジ袋が一部有料化されていますが、フランスでは有料・無料に関係なく完全に禁止なのです。今後フランスに旅行される方は買い物袋を持参した方がよいでしょう。ただし、バイオマスを原料とし堆肥にすることができるプラスチック(生分解性プラスチック)は対象外で、この材料の開発が進むことも期待されています。

さらに2020年には、使い捨てのプラスチック食器(カップ、皿、スプーンなど)の使用も禁止されます。日本では、リサイクルされているとはいえ、使い捨てプラスチック食器が多くの場所で普通に使われています。フランスは、それを一気に禁止してしまうのですから、いかに大胆な環境政策かが分かります。

(参考)フランスのエネルギー転換法のユーザーガイド(英文):http://www.developpement-durable.gouv.fr/IMG/pdf/14123-8-GB_loi-TE-mode-emploi_DEF_light.pdf