昨日9月30日はJCOの臨界事故から10年にあたりました。亡くなられたお二人の従業員の方に謹んで哀悼の意を表します。そしてこの事故の教訓を忘れないようにしたいと誓います。
 そこで今日、住田健二著「JCO臨界事故体験・原子力とどうつきあうか」(筑摩書房)を読み返してみました。先生は、原子力利用のリスクを十分知った上で、やはり原子力に頼らざるを得ない時代として、「危険なものを正しく怖がること」を唱えておられます。
 JCO臨界事故から10年にあたることはそれほど大きな記事にはなりませんでした。ですが、住田先生が9/24付朝日新聞に、「原子力行政・今こそ推進と規制の分離を」というコラムを投稿されていました。「原子力行政を担う政府の推進機関と規制機関び分離について一度はっきりと発言しておかなければ、後悔の念を残してあの世に行くことになると思いつめている」と先生は強い口調で主張されています。推進と規制の分離は国際的な常識で各国が実現しているのにかかわらず、日本では未だに実現していないとのこと。例えば原子力発電所の安全審査をする原子力安全・保安院は推進機関側の経済産業省の下にあります。これでは国民の信頼を得ることはできません。
 政権が交代した今、先生の主張される「推進と規制の分離」の早期検討着手を新政権に求めます。