新潟県中越沖地震(2007.7.16)で被災した柏崎刈羽原子力発電所7号機の起動について、13日に経済産業省原子力安全・保安院が『専門家の先生方に最終的な確認をいただいたことを踏まえ、・・安全上の問題はないものと判断しました』と発表しました。(試運転にはまだ地元自治体の同意が必要)この発表を前に、東京電力は12日に「7号機に関する点検・評価報告書」を原子力安全・保安院に提出しています。この報告書に少し目を通してみました。
 報告書によると1,362機器の設備を点検し、71機器の不適合(うち地震に起因するもの29機器)を発見し、原形復旧を完了しています。この点検評価には、数多くの技術者が関わり、委員会など第3者による確認がなされています。運転が安全に再開されるかどうかによって、日本の技術力や安全に対する姿勢が試されることになるでしょう。
 報告書の参考資料に安全について、参考になるところがあります。『設備健全性点検における一部未点検に対する原因と対策』という部分です。1月23日の保安院の指摘から、建屋の貫通部の配管とサポートの点検状況を確認したところ、6号機で3カ所、7号機で2カ所の点検が未実施だったことが報告されています。(2月3日までに点検を実施、報告)これは2社のプラントメーカーの取り合い部で起きたことで、「相手側がやっているだろう」という思い込みが原因のようです。よくあることでは済まされないことなので、見つかってよかったです。

参考資料(外部リンク):
経済産業省のプレスリリース
東京電力のプレスリリース