私たちの研究所には、大型ヘリカル装置(LHD)という超伝導磁石を使った核融合実験装置があり、1998年から実験を始めています。日本にはもう一つ大きな核融合実験装置が茨城県那珂市にあり、名前をJT-60と言います。1985年から実験を開始し、プラズマの温度で5.2億度という世界記録を達成しています。ところが、磁石が銅のコイルであるため、長時間プラズマを生成することができません。そこで、超伝導磁石を使った装置に改造する計画があります。その名前はJT-60SA。
今週、そのJT-60SAに使われる超伝導導体の短いサンプル(写真)に電流を流す実験を、私たちの超伝導研究設備を使って行いました。流した電流は3万アンペア。色々と苦労しましたが、実験は無事成功しました。LHDのために整備した研究設備を、今度はJT-60SAのために利用できたということは、とても嬉しいことです。
日本に2つの大きな核融合実験装置があることは、次世代DVD開発競争と比較されるようなことがありますが、全く状況は異なります。お互いに協力し、核融合発電の早期実現を目指しています。