今日、放射線を利用したがん治療についての公開講演会に行ってきました。講演内容を要約します。がん治療法の3本柱は、外科手術、放射線治療、抗がん剤ですが、放射線治療を受ける割合は、米国、ドイツ、英国では60%近くあるにもかかわらず、日本では25%ほどに留まっています。日本は放射線治療ができる施設、医師、技師が、欧米に比べて圧倒的に少ないのが現実です。
日本では、従来からのX線治療に加えて、陽子線治療(6施設)、重粒子線治療(2施設)、ホウ素中性子補足療法(2施設)の3種類の放射線治療が注目を浴びています。陽子線治療と重粒子線治療には加速器が使われ、ホウ素中性子補足療法には研究用原子炉が使われます。さて、何も知らないと、放射線を浴びるとひどい副作用があって、正常なところまで、がんになってしまわないかと心配してしまいます。これは大変な誤解で、現在の技術では、がんの病巣を狙い撃ちすることができ、正常な部分への影響は最小限にできます。つまり副作用が小さく、治療中の痛みもないそうです。(専門的にはQOLが小さいというそうです)
放射線治療が適用できないがんもあるそうで、万能ではないのですが、もっとこの治療方法が認知され、患者に治療法の選択ができるようになるべきだと感じました。

詳しくは医用原子力技術研究振興財団のホームページを参考にしてください。