昨日、J-PARCという茨城県東海村の施設の見学に行ってきました。これは陽子の加速器ですが、その陽子を色々な原子核に衝突させて発生する2次粒子を研究に使います。施設は現在建設中で80%まで完成しています。
さて写真は、水銀に陽子を衝突させて中性子を発生させる装置の中心部です。写真中央の孔から中性子が手前に飛んできます。この装置には23個の中性子が出てくる孔があります。その中性子が色々なことに利用できるわけです。
中性子がどのようなことに利用できるかというと、光を当てて物を見るように、中性子を当てて物を見ると、見えないものが見えてきます。タンパク質の構造が見えることから新薬の開発に役立ちます。物を透過するために、生物や金属の内部を見ることができます。地雷や爆発物を検知することもできます。
中性子は放射線なのであまり良いイメージはありませんが、中性子を利用した研究や産業利用がどんどん進んでいます。知られていないこともありますが、放射線は結構役にたっているのです。講談社ブルーバックスから「放射線利用の基礎知識(東嶋和子著)」という本が出ていますので、興味がある方はご一読ください。