「水素エネルギー」というと、水素を燃料として走る燃料電池自動車を思い浮かべます。排出ガスは水だけでとてもクリーンなエネルギー源です。水素は水から作られるので、CO2を排出しない持続可能なエネルギーサイクルができます。ところが、気を付けなければならないのは、水から水素を作るときにエネルギーが必要なところです。もし電気分解で水素を作るとして、その電気を火力発電で作ってしまったら、全くクリーンとはいえません。原子力発電で作っても、クリーンかどうか微妙なところです。
 水素を作るならば、それもCO2を排出しない持続可能なエネルギー源でなければ意味がありません。風力、太陽光などの自然エネルギーまたは核融合ということになります。ここで核融合を持ち出したのには意味があります。水から水素を取り出すのに、電気分解だけでなく、熱(化学)分解という方法があるからです。核融合エネルギーを使って1000度の熱を取り出すことができると、水をその熱で、直接水素と酸素に分解することができます。まだ技術的課題はありますが不可能ではありません。
 水素を作ることができると、これを石油のように輸出することもできます。(液体水素タンカーが使われます。)日本がエネルギー輸出国になることも夢ではありません。