最近の原子力発電所の不祥事に対し、風力発電などの自然エネルギーへの転換を早く進めて欲しいという投書が新聞にありました。しかし、この転換に対する過大な期待や推進には、大きな問題を感じます。私の聞いた講演では、1世帯の電力需要のために必要な面積は、風力発電で16メートル四方です。(なんと78坪)また太陽光発電では8メートル四方です。ちなみに火力発電ではたった40センチメートル四方です。自然エネルギーによる発電には大きな面積が必要なのです。当初風力発電は海岸沿いに作られていましたが、最近は山岳地域へも進出しています。幅の広い工事用道路を山腹に付けて資材を運びます。稜線には木を切り開いた平原が広がります。公共事業の拡大と自然破壊であることは明らかです。(3月27日付け朝日新聞朝刊「私の視点」日本自然保護協会・小林愛さんの記事参照)
 地球温暖化に関連した二酸化炭素の数パーセントの削減には、自然エネルギーの導入は確かに有効です。しかし現状の基幹エネルギー源(原子力や火力)に取って代わることは不可能です。それは価値のない地面はないからです。自然エネルギーに過剰な期待を持つことが、山の自然破壊につながることを知ってください。