志賀原子力発電所の事故隠ぺいが報道されています。この報道を聞いて不思議に思ったことがあったので、調べてみました。保安院が「3本の制御棒が『外れた』想定外の臨界事故」とコメントしています。制御棒は反応を停止(抑制)するために燃料体に差し込むものです。普通に考えると制御棒は上から差し込まれていて、『外れて』落ちても燃料の中に落ちこんで反応が止まるようになっていると想像します。その方が安全だからです。確かにそのようになっている原子炉もあります。ですが今回の原子炉は、制御棒を燃料体の下から差し込んでいます。だから本当に『外れて』下に落ちたことになります。どうして上から差し込まないかというと、上には配管などが邪魔しているからだそうです。
 複雑なシステムには、事故に至るような落し穴が潜在的にあります。その落し穴をよく理解して、二重三重に安全装置をつけるのが常識です。そのような安全装置があっても今回のような事故が起こってしまうのが不思議です。