高知県東洋町の高レベル放射性廃棄物最終処分場応募のニュースが流れています。人口密度の低いところで発電し、人口密度の高いところで電気を消費し、ゴミはまた人口密度の低いところへ捨てる。やはりそんな構図が見えてきました。私が原子力の勉強をしていたころは、海洋投棄が有望だったのですが、今は深地層(300メートル以上の地下)に処分する方法が有力です。私の研究所の隣の市では、坑道掘削の研究が行われています。深地層であれば私たちの生活とは隔離されているはずです。それならば、人口密度が高いところでも深地層処理は可能なはずです。どうして都会の(もしくは近くの埋め立て地の)地下に埋めないのでしょうか。
 温暖化防止のために二酸化炭素を回収し、海底に捨てる計画があります。ある先生の講演で聞いたのですが、これも目の前から遠ざけたいという人間心理からの発想で、巨大なドライアイスの山を誰にでも見える地上に積み上げるほうが効果的とのこと。山が大きければ、そうそう溶けないらしいです。